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地味さが故に
クラスの連中には
気にいらないらしくて
イジメられてた
地味で気にいらないって
何だし？
でも、当時の花子は
かなり暗いオーラを放っていた
たぶん、
それがイジメられてた
主な理由だろう
ホント、くだらない
小６の頃の夏に
呼び出されたのか
花子は屋上に向かう階段の踊り場にいた
そこに数人の女子が現れ
そいつらは
花子を汚い言葉で罵倒し
教科書やノートを本人の目の前で落書き
小学生にしては
随分とアホ臭いわりに
グッサリと胸を痛める
イジメだった
花子はそれを
ただ黙って見つめるだけだった
花子はイジメられても
泣く事はなかった
下駄箱に虫の死骸を入れられても
綺麗に掃除して
虫の死骸を校舎裏に埋めて
手を合わせていた事があった
その時も泣かなかった
花子はあらゆるイジメを受けても泣かず
悔しそうな顔や困った様な表情しなかった
ただ、
全てを受け止めている…
いや
受け流している…が正しいかも知れない
これを知ったのは
階段の踊りで花子が大泣きした後になって知った
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