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そんな可愛い笑顔をみたら 何故か頭を撫でていた 秋「火は使うなよ、変な人来ても出るなよ、新聞業者が来ても出るな」 春「はーい!」 良い返事だ 秋「行ってきます、鍵閉めておいてくれ」 春「行ってらっしゃーい!」 俺はすがすがしい気分で カバンを持ちドアに 手をかけた時 姿鏡にチラッと目をやると 秋「えっ?」 一瞬、女の姿が写った 幽霊?そう思ったが それとは雰囲気が違う 普通の女 生きている女 妹?それも違う 写った女は身長が低かったが 妹よりはデカイ そもそも、俺の姿が 写っていなかった 春「お兄?どうしたん?」 秋「え、あぁ…何でもない」 気付いたら 鏡を凝視していた 今のは何だったのだろう? ……………いいや 考えても無駄だ 馬鹿には分かりません とりあえず二度目の 秋「行ってきます!」 玄関を出るとすぐに 妹に呼び止められた 春「お弁当!」 お弁当を忘れていました 妹からお弁当を受け取り とりあえず三度目の 秋「行ってきます」 妹が手を振って見送ってくれた さて、急がないと 電車に乗り遅れる!
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