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液晶画面には 知らない電話番号が表示されていた 秋(誰だ?) 当たり前の疑問を持ちながら 電話に出た ???『もっ、もしもし!あの…志野秋くんの携帯であってますでしょうか!』 緊張した声が早口で 問掛けてきた 秋「…そうですけど?」 どなた、と問いかけ様と思った途端に 聞き覚えのある声だと気付いた 相手は多分、女の子だ 毎朝、教室で必ず聞いていると思うんだけど… 誰だっけ? ???『良かった…』 ホッと安心したような ため息が聞こえてきた ???『私です、キリカゲです』 秋「キリカゲ?……あっ!?委員長?」 委員長『そうです。あの…出来れば、"委員長"じゃなくて"霧影"か"忍"と呼んで下さい』 秋「あぁ…じゃあ、霧影さんで?」 霧影『ありがとうございます』 委員長…じゃなくて 霧影さんって、こんな普通に喋れる子だったのか 普段、暗いイメージしかないから あまり喋らないと思っていた けど、意外とハキハキ喋っている 秋「それで、何か用事?まさか俺の成績がっ!とかじゃないよね?」 霧影『いえ、違います。尋ねたい事があるのです。良いですか?』
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