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夢ってのは 寝てる間に見て 起きたら 意外と曖昧にしか覚えていない そんな事はどうでもいい だけど オレはこれから起きる出来事を 夢の中の話にしておきたかった 俺の頭が今までにないくらいに フル回転して 現実逃避をしたくなった だが、その出来事は…… 俺を逃してはくれない 何度も俺を引っ張ったく パシン そうこんな感じで 俺の頬を痛いくらいに―― バシッ 痛いっ!? え? 痛い!? 俺は飛び起きた… 秋「……夢?」 ベッドの上で体を起こした状態で 部屋を見回した 何も変わらない いつもの俺の部屋だ 時計は…… 朝の5時 カーテンの閉められた 窓が朝日に照らされている 今まで寝ていた……? そうか、今、語っていたのは 夢の中なのか…… ……痛いな、俺 思わず頭を抱えた 秋「よし、弁当作るか…」 起きて 二人分のお昼の弁当を作る為に キッチンへ向かうのだが まずやる事は ベッドから降りる事 よいしょっ……アレ? 足が伸ばされた状態から 曲げる事が出来ない って、言うか 下半身が何かに押さえ付けられてる様に動かない
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