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早足に駅に向かった あまり遠くないために 早く着いた 電車はまだ来ておらず 待っていると 深夜「秋...おはよ」 静かな透き通った柔らかい声の持ち主が俺の後ろにいた 秋「おう、おはよ」 深夜「朝から騒がしかったね?」 秋「アレ?外まで聞こえてた?」 深夜「うん」 彼女は黒瀬深夜 俺の家のすぐ近くに住んでいる 小さい時から 良く遊んでいた仲で 学校は今まで全て同じ所に通っている たぶん 男女の友情があるなら 親友と呼んでいい コイツの事は 大体知ってるつもりだ 勿論、深夜が 俺の大体の事は知ってると思う それを親友と呼ぶかは わからないけど 少なくとも 俺は深夜を親友だと 思っている 深夜「朝からじろじろ見ないで…変態」 頬を赤くしながら 胸を隠す様に腕を組む深夜 秋「あ、悪い…ただまた痩せた気がしてな…」 深夜「………」 僅かにだが痩せた気がする 別に太ってて ダイエットの結果で痩せた そう言う訳ではない キャシャ、とまではいかないが すごく細身な深夜 昔から体が弱く 病院通いが当たり前だった
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