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私の閉じた瞼に薄い光が差し込み 目を覚ました 起き上がると 私に掛っていたタオルケットが落ち そのままベッドから床にズルリと落ちた 水色のカーテンは 太陽光を完全に防いでいる つもりだろうが わずかに眩しい光が 漏れている 私「……枕?」 足元には枕があった 私はまたこんな寝相を…… いい加減、寝相の悪さは直らないのだろうか? 本来、枕は頭の向きに合わせて置く物だけど この枕は、うん 正しい位置に置いてある 側には目覚まし時計も置いてあるし… 間違っているのは私だ 私は、寝相の悪さは 酷い、それは違う… 何と言うか、凄い…? そう、凄いのだ! 大抵、毎朝起きる度に 足が枕の上にある この間なんか ベッドから降りて 部屋の真ん中に置いてある ミニテーブルの下で目を覚ました 私「…………」ポワ 恥ずかしい 思い出して恥ずかしい 素早くタオルケットを拾い 顔を隠してしまった 誰も居ないのに 何やってるんだろ、私 それこそ、恥ずかしい タオルケットを顔に当てたまま 鼻で思いっきり息を吸い 口で吐きだす 私「……あ、あれ?」
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