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私「な、何これ?」 戸惑うしかなかった ハッとなって部屋の中をを見回した カーテンの色が違う 私のは水色なんかじゃない ピンク色だ! 枕も、こんなペッタンコに潰れていない! もっとフカフカした柔らかい… 時計も!? こんな飾り気のない シルバー一色の シンプルな時計じゃない もっと可愛いキャラクターが 時間を知らせてくれる 針になっていて… な、何で…? 部屋の真ん中にミニテーブルが無いの? タオルケットからは 知らない私の物じゃない 誰かの匂い―― 違う、洗剤の匂い! 私の家で使っていた 洗剤と同じ… だけど違う! 洗剤の匂いと一緒に 違う誰かの匂いがする 気付けば そこは私の部屋ではなく 私の物なんか一つもない 誰かの部屋だった 何処なの、ここは? 私はどうしてこんな所に? ベッドやタンス、 壁紙にカーペット、 机に電灯、 テレビに本棚…… ありとあらゆる物が 私の物ではない誰かの物だった 私「私は確かに夜、自分のベッドで寝たハズだ…」 じゃあ何で私はこんな所に? どうなってるの?
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