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???「腹は、減ってるか?」 手に力が入る ???「お前、イイ寝顔してるよな」 足に力が入り ???「それにしても、寝相悪いな」 顎に力が入り ???「おい、聞いてるか?」 全身に力が入り 私「何で・・・アンタが・・・ここに居んのよ!?」 男は驚いた顔で固まっている わずかな沈黙の後、男は口を開く ???「逆に質問、何でお前は俺ん家に居るんだ?」 ???「知らないわよ!アンタが何かしたんじゃいの!?」 ???「朝から元気な奴だなぁ、俺は何もしてない」 ???「起きたらお前が居た、それだけだ」 どういう事? 私「ここはどこ!?」 ???「ここは俺の家・・・もとい、志野家のリビングだ」 志野!? ・・・まさか!? ???「秋・・・アンタの名前は秋?」 秋「そうだけど、何で知ってん?」 私「私の名前は『アキ』・・・」 秋「いや、それ俺の名前――」 アキ「違う、そうじゃない、『阿希』」 秋「字の違い?面白いな」 阿希「えぇ、面白いは・・・名前だけならね・・・」 秋「?」 阿希「今から言うこと、ちゃんと覚えなさい」 秋「えっ?」 阿希「10月24日生まれ」 秋は気づいて口を開こうとするが 私は秋の顔に手のひらを当て 無理矢理喋らせなかった 阿希「血液型、O型」 手をどかすと 秋の表情に気づいたものがあるが 黙っている 阿希「産まれた病院は『西・真道病院』」 表情が変わった何か考えている 阿希「小学校は土川小に入学」 まだ なにか考えている 阿希「中学は西・第三中」 表情がまた変わった、驚きの表情 阿希「高校は山越高校」 さらに驚いたようだ 口が震えている 何かを言いたげだ だけど、まだだダメ 阿希「これが私の情報、同時にアンタの情報でもある」 おそらく、ここは私の世界じゃない
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