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秋「要するに、俺とお前は同一人物って事か?」 秋は自分を指差してから 私に向けた 何故だろう コイツは何で目線を合わせない? わざわざ、嫌いな奴に丁寧に教えてあげてるのに 何で目を反らすのよ! 秋の目線は私の足元に向かっている 阿希「移植手術しても何も問題ない位に同一よっ!」 腹が立って下から覗き込み 無理矢理目線を合わせた 秋「だっは!?み、見える!」 すぐに目線が天井に向かってしまった 見えるって・・・ 何が? 阿希「目を合わせなさいよ」 秋「馬鹿を言うんじゃない!お前、小さいから目を合わせるだけで、見えるんだよ!」 はぁ? 阿希「何が見えるってのよ?小さいのは関係ないでしょ!」 アンタがデカイだけよ! 秋「ああ、もう!これでどうだ!!」 リビングのイスの背もたれに 掛けられていた 秋の物らしき制服を 前から、何かを隠すように掛けられた 隠す? 秋「はぁ・・・、パジャマ、肌けてる」 そう言って 私の胸辺りを指差した 確認の為 首を下に曲げ 目線を制服の襟の僅かな隙間から 中を覗く・・・ パジャマのボタンが上から3つ外れていた 勿論、寝るのに 下着は着けない ってことは・・・!? 顔が火照る 熱い、嫌な汗がでる まさかコイツ・・・ 阿希「み、見たの・・・?」 また顔が上を向いてるけど 秋「み、見てない・・・」 顔が赤くなっているのが分かる それに歯切れが悪い まさか、まさか・・・まさかまさかまさかまさか!? 阿希「見たんでしょ?見たのよね?白状しろ!」 秋「み・・・みてない・・・」 阿希「うそ、絶対見た」 秋「みて・・・ない」 阿希「正直に答えろ!」 秋「み・・・・・・・・・・・・た」 阿希「は・・・はぁ・・・あああぁぁぁ!?」 私の顔は真っ赤に染まった 我を忘れて 秋の制服のYシャツの胸ぐら掴んで 秋「ちょっ!?」 飛び付き、足で秋の腰にしがみつき 秋「おい、なにし――」 阿希「ふんっ!」 思いっきり、オデコで 頭突きをかまして 解放する 秋「いったぁぁぁ!?」 オデコを押さえて ヨロヨロしている
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