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秋「それより、見た所大丈夫見たいだけど、足にケガしてないのか?」 はぁ? 口には出していないが 私の頭の上に沢山の疑問符が 飛び交っているのがみえたのだろう 秋は天井を指差して 正確には上の階、つまり二階の部屋 位置的に間違いないだろう コイツの部屋を差している 私の家と同じなのだから 間違いはないはず 秋「ガラスの破片とか踏んでないのかって事」 あぁ あれは無駄にデカイ タオルケットのお陰で無事だった 阿希「タオルケットが亡き物に・・・」 何の反発をしてるか自分でも 分からないけど 勝負に勝った時の喜びの様な感情が 沸いてきて 自然と顔がニヤケてしまった 秋「お前なぁ・・・まぁいい」 良いのかよ・・・ 優越感に浸ってた私が 馬鹿みたい 秋「それでお前はどうすんだ、これから」 どうって何が? 秋「考えてねぇのかよ・・・」 何をどうすれば良いんだろう? 秋「"自称"俺のドッペルゲンガー」 ふざけてんの? ナメてんの? 阿希「自称じゃない事実、ドッペルゲンガーじゃない鏡」 秋「証拠を見せろ」 阿希「証拠?今は無い・・・だけど、この世界での歪みは私」 私がコイツの世界に 入り混んでしまったと見て良い 状況的に 私の所有物も居場所も無い 別の全く違う世界 それで間違いない それだと、私の存在はこの世界での異物 "歪み" という言葉が一番当てはまると思う 歪みの中心で世界が周る それも私の世界で論じられている事 それが正しければ 私の周りで何かしらの変化が起きる たぶん 私=俺 つまり 志野阿希=志野秋 という事になる 不本意だが、それでもザマーみろ コイツの中心でもあるって事 中心軸は2つある訳ないから 私とコイツが揃って中心になる コイツからすれば 巻き沿いも良いところだろうが さっきも言ったけど ザマーみろ!
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