我がまま娘

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返事は無しか まあ返ってくるとは思ってなかったけど 良いか さて、代わりになるもの・・・ てか、要らないだろ とか言ったら 殴られそうだから 言わないでおこう 少し深夜に似てるな? 俺じゃなくて深夜の ドッペルゲンガーなんじゃないか? そういえば鏡がどうたらって 言ってたか? それより アイツは元の世界に 帰らなくていいのか? 秋「あれ?」 気付けば洗面所に居た 考え込むと無意識に足を進め どっか知らない場所にいる そんな事がたまにある まあ俺は考えるのをすぐ止めるから 希な事だけど 今回は家の中だったから 知らない場所にって事はなかったけど 秋「お、これで良いか・・・」 洗面所の隅の棚 そこには大小様々の大きさの タオルが入っている その中から ハンドタオルを取りだし リビングへ戻る 時刻は7:45 阿希と名乗る 俺のドッペルゲンガーで 真反対の存在の少女 リビングで朝ごはん食べている 秋「8時に家を出ないと電車に乗れずに遅刻するからな、早く食べちまえよ」 そう言って ほとんど空になっている 食器の横に さっきのタオルを置いた 阿希はタオルを見ながら 阿希「知ってるわよ、同じ学校にいってるんだから・・・」 秋「・・・・・・」 阿希は残ったご飯を 味噌汁で掻き込む 阿希「ごちそうさま、それで・・・これは?」 立ち上がり、タオルを俺に突きつけてきた 秋「あ・・・とりあえずソレしかないから、我慢してくれ」 親父の話だと 荷物は何も無いとの話だ ってことは 下着はおろか洋服すらないのだ あるのは 元々着ていたパジャマ 新しい制服だけ なら 買いに行かなきゃいけないんだろうな? 金は後で親父に請求するとしよう ああコイツの為の部屋も用意しないといけないのか・・・ 俺の隣の空き部屋で良いか 家具を揃える必要がありそうだ 全部でいくら掛かるんだろうなぁ 阿希はタオルを持って 嫌そうに渋々と洗面所に向かった 俺は春と阿希が現れるのを待った
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