我がまま娘

7/33
前へ
/131ページ
次へ
俺の前に二人無理矢理を並べた 嫌がったけど これ以上、俺に地獄を味あわせるな 発狂するぞ! 電車が入ってくる アナウンスが流れると 気付けば後ろに沢山の人が 並んでいた 秋「おい、お前ら離れるなよ?急行だから降り損ねたら、遅刻だからな」 二人は無言でコクリっと 頷いた 二人の機嫌はあまりよろしくない てか、 コイツら初対面で何でこんなに仲悪いの? 不思議な奴らだ そして電車が来ると 電車に足を踏み入れた途端に 押し込まれて反対側へと追いやられる とっさに二人の肩を抱き 離れないようにした 秋「ったく、いくら経験しても慣れないなあ」 なんとなく 愚痴を深夜の同意を 受けたくて 片腕の中に納まる深夜を みると 当たりをキョロキョロしている 深夜「……いない」 なにかを探している 秋「何が?」 深夜「しらないこ」 シラナイコ? しらない子? 知らない子って事か? 秋「どんな子?」 深夜「さっきまで一緒にいた子」 阿希の事か? 阿希なら……… 秋「ここにいるだろ?」 もう片腕を見る ほら、ちゃんと鞄あるだろ 阿希の鞄だけが 秋「鞄だけ?」 阿希本体がいない 思わず5度見してしまった 秋「(ええーーーー!)」
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加