我がまま娘

11/33
前へ
/131ページ
次へ
―教室― 俺の横で嬉しそうにニコニコと 俺を見ている 笑顔こそ素晴らしく 可愛いのだが 普段から無表情が基本の 深夜がここまで笑顔だと 少し不気味なものがある…… 笑顔をスルー出来なくて チラチラと見ながら 既に教室にいた恭弘と くだらない会話をしながら ホームルームが始まるのを待った 意外にも 普段早く教室にいる 光は来ていなかった 昨日みたいに登校中に顔を合わせる事は少ない 珍しいなぁ…… 不思議に思っているのだが 違和感が俺を襲う 違和感それもかなり確実に感じる 違和感 この教室ってこんなに デカかったか? 昨日、席替えをしてから 俺が一番後ろの席で 真後ろには掃除用具入れの ロッカーがあったハズなのだが 無い 正確には無くなった訳ではないけど 移動してる 俺の列の隅っこに移動してる そのロッカーを差し引いても 大きな空間がある それも机ひとつ置けるほどの というか 机が置いてあった まさか アイツがここに……!? もしかして このクラスに転校生として…!? ガラガラ 扉が開いた 入ってきたのは 美少女水中教室と……… 「えっ、何あの子?」 「誰?」 「転校生?」 「超可愛い!」 やっぱりか…… 俯いた阿希が一緒に入ってきた 顔赤いな 注目を浴びて照れやがる 深夜「お友達!!」ニコニコ うわぁーーー!? 不吉!
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加