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それから
昼休みの間は
ずっと質問攻めだった
もちろん
俺に対してではなく
阿希に対してで
聞かれる毎に
答えをだす
だけど
これは俺の予想ではあるけど
阿希には友達がおらずだったハズ
そのお陰で
こうして質問攻めにされても
まともに答えられず
苦し苦しだ
質問をあらかたぶつけられた阿希は
また俺の後ろで
丸くなっている
さて、どうやら
このお嬢さんは諦めている様だ
たぶん
コイツはあっちの世界でも
そうだったのだろう?
俺は意外と諦め悪いところがあるし
逆なら
すぐ諦めると考えて間違いないよな?
おそらく
友達が居ないのは
作ろうとしたけど
失敗してしまい
私には無理だとか思ったのかも知れない
まあ、実際聞いてみないと分からないけど
だいたい合ってると思う
だけど
お前が諦めても無駄だぜ?
お前の意志関係なしに
お友達希望がここにいるからな
可哀想だぜ?
お前に輝かしい
お友達希望オーラをかもし出してた
奴に
深夜「今日」
恭弘「放課後」
光「暇かなぁ?」
深夜、恭弘、光「遊びに行こうよ?」
打ち合わせでもしてたんじゃないか
っと思わんばかりの
シンクロ率で
お友達宣言をだす三人
表現はおかしいけど
一番最初に遊ぶのは俺的には
友達になるための
儀式みたいなものだと考えている
他の三人はどう考えてるかは
知らない
でも
間違いなく
三人は阿希と友達になりたいんだろう
俺の後ろで丸くなっている阿希は
背中から顔を覗かせている
戸惑い、困惑、そんな表情だが
すぐに笑顔になり
阿希「う…うん、行く!」
俺が何かする事もなく
阿希は三人と友達となった
否、儀式前だから
まだ友達ではないか?
それこそ、否……だ
儀式なんて表現は良くないな?
もう、友達だ!
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