Prologue.

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出会いは、小学6年生。 それから中学を卒業するまで4年間、同じ塾で、彼は私の後ろの席。 中学では、一年間だけ同じクラス。 彼はバスケ部、私はバレー部。 体育館で過ごした時間は同じくらい。 そして、高校生になった。 私は始発から、彼は次の駅から、 同じ時間、同じ車両に乗る。 同じ駅で降りて、私は右へ、彼は左へ。 顔も名前も知ってる。 目が合えば、簡単な挨拶くらいする。 だけど『友達』かと言われれば、そんなんじゃない。 共有した時間は長いのに、不思議な距離感。 ――そんな、彼と私の関係図。 .
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