第7章

19/26
6495人が本棚に入れています
本棚に追加
/596ページ
「…な…お前…」 「先生がピンチに陥ったら、私は一番に先生を助けに行きます。 だって私の一番は、ずっと…滝沢先生だけだから…」 「……」 黙ったままの先生を見上げると、 …え…嘘…。 先生は、照れたような表情を浮かべていた。 私の視線に気づき、照れを誤魔化す様に、いつものムスッとした表情に変わる。 …先生、自分が言えって言ったのに、照れてる…。 ……かわいい。 先生の照れ顔に、キュンとしてしまったけれど、口に出したら怒られそうなので、私は黙っていた。 先生は、ゆっくりと体を離すと、私の頭をクシャクシャとした。 そして頭に手を置いたまま、目線が同じ高さになるように顔を覗き込んで言った。 *
/596ページ

最初のコメントを投稿しよう!