気になる人

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窓際の前から二番目。 あたしの対角線上の彼は、黒板を見つめながら、さらさらとノートにペンを走らせている。 時折、頬杖をついては窓の外に視線を走らせて気だるげな表情を見せた。 そんな何気ない仕草にも、私の心はキュッと締め付けられる。 その時、彼がふっと視線をあげて、一瞬目があった。 あたしは慌て視線を反らす。 顔は黒板に向けたまま、横目で彼を確認する。 笑った、ように見えた。
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