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「え?
俺なんかした?
動き止まってるからちょうどいいや程度だったんだけど…?」
黎はきょとんとしている。
素で…。
魔物も含めここにいるすべての思考能力のあるものは思った。
『『『『『コイツ、最強に天然だ』』』』』
そんな考えのハモリを余所に。
「俺、眼が見えないからさ~、変化とかされても、見た目に惑わされないし、むしろマヌーサとか効かない人だからね~」
しかし黎の天然度は実はハンパなかった。
魔物でさえついつい突っ込んでしまい、完全に自分の置かれている状況、立場を忘れさせてしまっている。
自分の体は灰に変化してしまったのだから…。
『フフフ…』
突然に部屋全体から声が聞こえ、壁に響いてわんわんなった。
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