魔王という人

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『盲目の勇者か…面白い。 我が名は魔王、この世界に復讐を誓いし者だ』 おぞましい声がひんやりとした空気と共に、部屋を満たす。 「え? ナニソレナニソレ? ねぇ、蒼空、魔王って誰?」 「「「「『………………;』」」」」 魔王さえも呆れて物も言えない状況にしてのけた黎は一体ナニモノ…。 逆に聞きたい衝動に駆られた黎意外。 『えー、コホン』 と言うか、魔王までペース乱されちゃうってどうよ…魔王として…; 『お前とは敵対する関係になりそうだ。 早い内に処分するから覚悟しろ。 私は神に復讐するのだから!!』 高らかな笑い声が消えると、部屋は静かになった。
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