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彪兎は本人が来る前に誰かと葵に尋ねた。
「綾瀬 沙耶(アヤセ サヤ)私のいとこよ」
葵は面倒くさそうに応えるが、彪兎にも数分後そのワケが理解出来るのであった。
「あーあ。つまんねぇ。寒いし、早く地元帰りたいんだけどー」
そういう愚痴が、扉越しに聞こえてくると彪兎は露骨に顔色を変えた。
そして彪兎と葵の居る和室に入って来た。
「ただいまぁ」
気だるそうな欠伸をかきながら入って来た、沙耶は彪兎を見てから、顔色を変える。
「えっ!!なに…ちょっ…」
彪兎は頭のスイッチを切り替えると、笑顔を作る。
「こんにちは。お邪魔してます」
沙耶は顔を真っ赤にし、葵は愉快そうな笑みを浮かべたのだった。
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