No.01 新学期

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  4月になった。 彪兎と葵は2学年に進級し、梨恵も未だにカウンセリング室に居る。 特に変わった事は無く、毎日が過ぎていく。 しかしながら彪兎の毎日の溜め息は増える一方出会った。 「また溜め息吐いてるわよ」 屋上で桜を眺める2人。 この真下で去年、1輪の薔薇が咲いたのだ。 「楽しんでるだろ」 「アナタの仮面の変化がとても愉快だわ」 彪兎は溜め息を吐いた。 「来たわね」 葵は愉快そうに笑みを浮かべ、屋上に向かって駆け上がって来る足音を聞いていた。 そして、屋上の扉を開けたのだ。 「彪兎センパイ!!」 彪兎はいやいや頭のスイッチを切り替えて、挨拶をする。 「沙耶ちゃん入学式お疲れ様」 沙耶は笑みを浮かべ、それから顔を赤らめてお礼を言った。  
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