No.01 新学期

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  綾瀬 沙耶 葵の従姉妹である彼女は、4月、葵と彪兎の通う高校に合格し入学を決めたのだ。 葵と対照的で沙耶は茶色の髪と短いスカートという格好だ。 真面目という言葉は当てはまらないかもしれないが、悪い子ではない。 それに彪兎の知り合いには、不良に自殺志願者、それに自殺斡旋者が居るのだ。 ギャルが1人増えたところで問題は無いのだが…… 「今日は家に来ないんですか?」 「今日は行けないけど、週末に行くよ」 沙耶は笑みを浮かべてから、屋上を後にした。 「待ってます。だって」 愉快そうに笑う葵。 問題は沙耶が彪兎に好意を寄せている事だった。 「彼女の君が楽しんでいて良いのかい」 「フフッ。嫉妬して欲しいの?」 彪兎は溜め息を吐いた。  
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