第1章

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「未来が嫌がってんのに無理矢理とか超ムカつくんですけど!!」 「だよね?!私、嫌って言ってんのにさぁ…」 靴箱でかばんにキーホルダーが無いことに気づいた。 「…また落とした…」 「また?もー、ここで待ってるから早く行ってきなさい!!」 「ごめん!!」 道を辿ると教室の前であっさり見つかった。 「良かった…。……」 (誰も居ない教室…) 未来には悪いけど… (超見たい!!!) えへ、と笑ってドアを開くと私の隣の席に誰かが眠っていた。 「…え…誰…」 顔が見たくて近づいてみる。 (わっ…カッコいい…) 「……」 「…ん…」 (やばっ!!起きた!!) 私はダッシュでその場から逃げ…ようとした 「おい」 「!!」 「盗み見かよ」 「べ…別にそんなつもりじゃないし!!」 「ん?お前…朝の…」 「わ…私、あなたとは初対面なんですけどっ」 「は?」 (人違いで勘違いなんてされたら嫌だ!!) 「春-?」 瞬間、私の真後ろのドアが開いた。そこには…
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