第1章
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春。 桜がヒラヒラと舞って、私達を誘う季節。 緩い坂道を走っている私は、新しい生活に期待を胸いっぱい膨らませていた。 「はぁ…はぁ…」 私、綿世歌乃は今日から城上高校一年生です。 「憧れの城上…!!」 私は中学一年生の時から、ずっと城上高校に行きたかった。 だから毎日寝る間も惜しんで勉強をして…やっと入る事が出来た。
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