迷子の死に神

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「ここのコトだったんだ…」 私は怖くなった。 「お前、引越してなかったら…」 「うん…、あっ」 「あっ?って、どうした?」 「私、住所南区にまだ移してない…」 「えっ?…まさか」 まさか…、本当は私が死ぬはずだったのかな? 死に神は私を迎えに来たのだけど住所を移していなかったから…。 まさかねえ、そんなの関係ないよね。 「ちょっと、笑えないよね」 そしてニュースの死亡推定時間を耳にした。 死に神が来た時間と数分しか変わらなかった。 完結
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