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双子が五歳ぐらいになると兄弟の虐めは更に酷くなった。
食事の時はナイフで手を切られたり、部屋にいる時は火を身体に押し付けられたりした。
ちょうど虐めが酷くなった頃。双子の周りで異変が起きた。
ナイフで刺された手の傷も跡形もなく消え。火傷も直ぐに治った。
双子を傷付けた者に同じ場所同じ怪我をした。
そうして双子に対し一番酷いことをした兄弟が殺された。首から上は何かに食われていた。
いよいよ双子は化け物になった。双子に何かすれば双子の受けた傷の何倍もの不幸が降注いだ。
その内、双子を怖がり王宮には誰も近づかなくなった。
たまに双子の後ろに黒い影が見えることがあった。
そして五歳の双子は父親である王様に国を追い出された。
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