鬼佐久

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黒く深い闇にお前は、ゆっくりとゆっくりと包まれ、堕ちて行った。 目には闇だけが灯り、光は無くて、ただただ目の前の俺を見下しているような目で見つめていた。 「佐久間…」 触れようとした刹那、音だけが反響し、 「触るな」 と言われ、一人呆然。 今まで一緒に闘ってきたお前が何処へ行ったのかも分からず、目の前の其奴を見つめる事しか今の俺には出来なくて。 哀れだ。 何故、お前が堕するのか、俺には理解できない。 end. (堕ちたのは、) (誰のせい?) .
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