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「おっさんそれ……!」
「此処にあるものを頂戴した訳ではないぞ。見てくるがよい。」
驚きながらも、下に降りて遺産のある部屋に入る。そこには確かにあった。
あのおっさんが先ほど鞘から抜いた刀『天下布武』が…。
おいおい…どういう事だこれは。俺はその刀を手に持ち、状態をよく見る。
あのおっさんが持っていたものより痛んでいて、錆がついている。
もしやあれは複製(レプリカ)か…いや、そんなはずはない。『天下布武』の刀は一般には公開されていない。
だったらあれは一体……。
まだ整理ができていないまま、俺は自室に戻る。
「どうだ!これでわしが信長ということがわかった分かったろう。」
確かにコスプレ用の武装なら、もっと作りは甘いはずだ。
このおっさんが着ているのは、大河物語で見るものよりも本格的。装飾に金や銀などが施されている。
それに隠そうにも隠しきれないほどの強烈な殺気。
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