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「一人の男?」
「ああ、奴はいきなりわしらの前に現れた。この『トラベルリセット』を持って…。」
おっさんは手の中にある白い物体を俺に向けながら、神妙な顔つきでそう言った。
「じゃあその男は……。」
「さよう。未来から遥々わしらの時代にやって来たのだ。
わしらは見慣れぬ服を身にまとうその男を警戒した。
おぬしがわしをそうしたようにな。だがわしらの警戒をよそに、その男は戦国時代に住み着くようになった。
そしてわしらは知ったのだ、『トラベルリセット』の存在を!!」
「そんで…その男はどうなったんだよっ??」
俺は間を置いているおっさんを促す。
「暗殺された…。わしら武士によってな。」
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