第一章

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「一人の男?」 「ああ、奴はいきなりわしらの前に現れた。この『トラベルリセット』を持って…。」 おっさんは手の中にある白い物体を俺に向けながら、神妙な顔つきでそう言った。 「じゃあその男は……。」 「さよう。未来から遥々わしらの時代にやって来たのだ。 わしらは見慣れぬ服を身にまとうその男を警戒した。 おぬしがわしをそうしたようにな。だがわしらの警戒をよそに、その男は戦国時代に住み着くようになった。 そしてわしらは知ったのだ、『トラベルリセット』の存在を!!」 「そんで…その男はどうなったんだよっ??」 俺は間を置いているおっさんを促す。 「暗殺された…。わしら武士によってな。」
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