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俺は背筋がぞくっとするということを、この時身をもって知った。
「むろん、わしはそのようなことはせん。わしがうつのは我が敵のみ。
そしてわしの部下共も当然だが、討ってはいない…と言いたいところだが……。」
「部下が討ったのか?!一体誰が…。」
鈍っている信長に恐る恐る聞く。
「明智光秀じゃよ。」
明智光秀!!このおっさんを裏切った張本人じゃねぇか!!
「光秀はわしの部下ながら、わしの考えに背いた。
わしはもう少し、その男のことは知りたかったのだ。天下統一の目前だからな。
しかし、光秀はそんな男などには興味を全く示さず、奴が肌身離さず持っている『トラベルリセット』がたまらなく欲しかったようだ。
わしが奴の思惑を知った時にはもう遅かった。そこでわしは猿を使いなんとか光秀から、これを没収することができた。」
さ……猿ってまさか…。
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