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「豊臣秀吉……?」
「よく知っておるな。あやつは猿のごとくよう動くわ。
……だが、これごときで諦める奴ではなかったのだ、光秀は。
今、向こうでは光秀がわしの本拠地、本能寺に攻めて来ておるわ。
このわしに謀反を起こそうなど…しかも、よりによって部下に命(たま)を獲られるとは、我が名が廃るのう。」
!!もしや、これが本能寺の変か……!?
俺は焦りながらおっさんに詰め寄る。
「お…おっさん!!早く逃げねぇと…!!」
おっさんは哀しく微笑みながら首を振る。横に。
「本能寺には猿がおる。あやつはわしの為に命を顧みなかった。どんな時もな。
…飼い主は最後の最後まで僕(しもべ)の面倒を見なければならぬ。…どんな時もじゃ。」
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