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「おい信彦~家帰ったら信長公のお待ちかねか~?」
いつも俺をからかっている望夢は、帰る用意をしている俺にまたもや、からかいの声を掛ける。
「おう、どっちかっつーと信長公の屍が待ってるかな。」
俺の本気の話を望夢は、いつも笑い飛ばす。
「ぎゃははっちげぇねェ。」
まあ、この対応には慣れっこだが。
帰り道ではいろいろな話で盛り上がった。
「んじゃまた明日。」
望夢のこの言葉で俺達は別れる。と、同時にいきなり頭に激痛が走る。
「!?うあっ……」
なんだよこれ…目眩がする。俺はよろよろとする体を何とか持ちこたえ、やっとこさ家に着く。
「おかえ…信彦、お前どうした?」
そう言って出迎えてくれたのは俺のじいちゃん。言うの忘れてたけど、俺はじいちゃんと二人暮らし。何でかってーと…あ、無理だ。
頭が痛くてちゃんと喋れねぇ…。俺は苦痛で顔をゆがませながら無言で階段を昇る。
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