14055人が本棚に入れています
本棚に追加
ブラジャーに手をかけて、外す。タオルを事前にとっていて、それを直ぐに体に押し当てる
……は、恥ずかしいよ~!もぅ!
男の人の家で外した事なんてないもん!
続いてパンツから足を引き抜き、タオルをすぐに持ってくる
ふ、ふぅ!お、終わった!……私は一体どうしてこんなに服を脱ぐだけの事に苦戦してるんだろ……
内心バカだなぁ、と思いながらもそんな気持ちは直ぐに消えた。もう、扉をあけなくちゃ。入場しなくちゃ
「まだ~?」
中から待ちかねた子供の様な返事をが聞こえる
な、なに!緊張してるんじゃなかったの?何その生返事!なんか私だけ?こんなにドキドキしてるの!
も、もういい!さっさと入る!
ちょっとだけムキになって、勢い良く扉を開いた
開いた瞬間、目の前の浴槽につかる蝶と目が完全に合い、時間が止まった気がした
お互いに顔が真っ赤になる
「きゃああ!」
「うおおっ!」
私は直ぐにバスルームから退出し、扉を閉めた。部屋内にいたのはきっと一秒くらい
「ちょっと!だから何でいきなり入ってくんのさ!」
「だ、だって、まだ~?って……」
「いやいや、入るよ。くらい言おう?マジで油断したぁ!」
お互いに焦った口調で何とか会話のやり取りをする
た、確かに……言うべきだったな。蝶完全に油断してたっぽい顔をしていた。なんか、ぽけっーみたいな
な、なんだか……変なのが一瞬見えちゃったし、わ、忘れよう
「ご、ごめんねっ……あのっ」
「……気を取り直して~、おら、テイク2ッ!あぁっ!」
何この鬼監督との過酷なドラマ撮影みたいな……あぁっ!って、なんだそりゃ
蝶の変なノリに思わずくすりと笑ってしまいつつ、扉に手をかける
「じゃあ、入るね」
「……カァットッッ!」
「え?」
「ふふ、嘘。ごめん、もういいよ」
蝶監督のお言葉がもらえたので、私は扉を開き改めて、蝶と目を合わせた
「……あぁ、おぉ……お疲れっす、ま、まぁ、座りなさいよ」
「な、何それ……お、お邪魔します」
蝶に椅子を私的され、私はそれにおしりをつけた
「……」
「……」
ぁ、あの……
ちょっと何コレ!
さっきまでの威勢はどうしたの!蝶監督!改め超監督でしょ!
最初のコメントを投稿しよう!