First Prologue

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「スイマセ~ン、通りま~す!! スイマセ~~ン!!!」  と、何やら遠くから、超高速のリピート再生の声。 そして物凄い速さで近づいてきてい…る、のか…!? 「どけぇ~~~!!!」  そしてついに命令形に。同級生が多いにしろ、初対面なんだから敬語をしゃべりなさい、敬語を。 その声はやけに甲高いのだが…、男子の声? 声だけでは性別すらつかず。 その上、ソイツが何を言ったのか、俺は、ただうめき叫んでいただけにしか聞けなくて。  しかし、俺が後ろを振り向き見た瞬間、 「――あ」  ぶつか―。  束の間、超高速の物体が脇腹の急所のド真ん中にクリーンヒット… ぶつかったその勢いで、さらに門の壁にまで体は持ってかれていた。  あ に痛恨の一撃!  あ は力尽きた!
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