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“なんだよ…連れないな~”
鼬はため息を付きながら俺の足に絡み付く。
「お前はいつになったらここを出て行ってくれるんだ?」
“我は…お前が気に入った。お前が死ぬまで離れん”
俺はため息をつきながら台所に向かった。
野菜スープを作る。
“また野菜か…肉は…ないのか?”
「文句言うなら食うな」
“誰か…居る…”
鼬は飛び掛かる体制をした。
「鼬!やめろ。」
『優斗は珍しい物に好かれてるね…』
何処で…俺の名を。
『さっき頭を撫でた時に記憶を覗いたんだ。』
「…そうか」
俺は別に怒るわけでもなくただ返事をした。
皿に野菜スープを入れてテーブルと床に置いた。
「…食べろ」
『僕…食べてもいいの?』
せっかく作ったのに…食べてくれないと捨てるんだが…。
「…あぁ」
下を見ると鼬はもう食べていた。
アズサは椅子に座り戸惑っていた。
俺は気にする事もなくシャワーを浴びる事にした。
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