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気持ち悪くなって口に手を当てた。
『大丈夫…?』
震える俺の手を誰かが握っていた。
「…お前…」
俺の目から涙が出ていた。
アズサが起き上がり俺の頭を撫でながら手を握っていた。
『大丈夫…。ここには君を拒絶する者はいないよ…?』
とても優しい笑顔を俺に向けた。
「…触るな!!」
アズサの手を叩き…離れた。
俺は驚き…焦った。
涙を服で拭った。
『…君は…』
何か言いたげな顔で話を止めた。
「…寝ろ」
それだけを告げて寝室から出て行った。
洗面所に向かい目を触る。
コンタクトを取ると紅い瞳が映る。
「……………」
コンタクトをケースに入れた。
“なんだ…帰ってたのか”
俺のペット
鼬なんだが…尻尾が4本ある。
「…あぁ」
普通の鼬と違って目が黄色い。
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