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(なんですか、このフリフリは!!)
クローゼットを開けた彼女は、暫く開いた口が塞がらなかった。
とりあえず、少女は1番右の服を取り出すが、その服は、フリフリがあり、赤いリボン付きのメイド服であった。
村で一度だけ見たことがある少女は、この服のスカートの丈が短いのを知っている。
(な、なんでこんなモノが部屋に!!)
メイドの気配もしない屋敷きこんなモノがあるのはおかしい。
少女は決して優秀ではない頭脳をフル回転させながら考えるが、結局、これが青年の趣味だろうと、青年が凄く困る結論を出して、クローゼットに服を戻した。
(次は・・・・・・え?これって、看護師さんが着る服ですよね?・・・・・・や、やっぱり趣味なんでしょうか・・・・・・)
白い、スカートの丈が短いナース服。
当然、大人の魅力がないと誘惑出来ない代物だ。
少女はまだ10代。
そんな魅力は持ち合わせておらず、早々にナース服を諦め、クローゼットにしまった。
次々にクローゼット内を探すが、何故かコスプレ衣装ばかり。
ここから服を選べと言われても、無理なのが普通である。
このコスプレばかりを集めたクローゼットは、青年のコレクションなのか。
それとも、先程微かに感じ取った、獣人が放つ独特匂いを発していた獣人のモノなのか。
どちらにしても、彼女にはこんな趣味は理解出来なかった。
結局その後、唯一まともな服が見つかり(ノーマルなTシャツに、膝まで丈がある、普通のパンツが何故か奥にしまってあった)それを着ると、直ぐさま青年のもとに向かう。
「遅い」
「な、なんなんですか!!あのクローゼットの中身!!変な服ばかりでしたよ!?」
「ああ、クララの事だから、ある程度予想はしてたが・・・・・・」
ククク・・・・・・と、笑う青年に、ムスッと少女は口を膨らませ、青年を睨む。
「よし!そうだ!!」
いつの間にか、最初のイメージとは掛け離れた人物の事を少女は忘れ、コートを脱ぎ捨て、ベッドから飛び降りた青年を見る。
青年は少しあどけなさが残っていて、青年はまだ10代とゆうのがわかる。
「お前の名前はメルルだ!!」
「メルル!?」
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