Friend indeed.

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「…で、仲良くなったと?」 黒いオーラを漂わせながら紀咲が言う。めっちゃ怒ってる…。 今更な話、俺達5人は一軒家に住んでいる。1階にリビング、キッチン、洗面所、風呂場、トイレなどがあり、2階には3つの部屋がある。階段を登って左側が紀咲と流、右側が俺、突き当たりが征光と愁大の部屋になっている。 高校1年生の5人が一軒家に住めるのは紀咲と愁大のお陰だろうと思う。 1階のソファーにみんなで座りながら、そういえばと思い遥希のことを話したら怒られた。 「だって普通科だし」 「なんでそんなにその先輩にこだわるのー?」 そう言った流を睨み付けながら 「そんなのも分かんねぇのかよ、流」 毒舌に言う征光。 「惚れたんだよね、伊織ちゃん」 打って変わってにっこり笑顔。 なんか昔から面白いよな、征光って。 てか惚れたってバレてるし。意外に征光って鋭いんだよなぁ。 「好きなのー!?」 「黙れ流」 「征光が黙れよー」 「喧嘩しないの、2人共」 「分かった愁大さま!」 「うん、しないー!」 こいつら似てるよな。愁大のこと大好きだし。 「だから嫌だったんだ」 盛大なため息をついた紀咲。 「入学試験の時に先輩にキスしてただろ」 バレてる!? 紀咲の方がこえー。
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