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「マイマスターなら絶対大丈夫です。行きましょう、月の世界へ…」
ふわっとした笑顔でアリカは小さな手を私に差し出してきた。
その手をゆっくり握り返して深呼吸をした。
「私に出来る事ならいくらでもやるよ。行こう、月の世界へ」
お父さんとお母さんは静かに頷く。私も二人を見て頷いた。
「…いってらっしゃい、しばらくはこちらの世界には帰って来れないよ。だからしっかり準備はしなきゃダメだよ」
お父さんの言葉。
「香菜は大切な娘。だから怪我はしても大きな怪我はしないでね、それと病気もダメよ?また私達に元気な香菜の姿を見せてね?」
お母さんの言葉。
「ありがとうお父さん、お母さん…大丈夫だよ……心配しないでね」
私の言葉。
「これからはわたしがマイマスターのお側にいますよ、寂しくは絶対させません!」
アリカの言葉。
《運命》
もうすぐ始まる
簡単な
『私』探しの旅
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