6人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
光弘に言われて、俺とヤンは携帯を持つようになっていた
『今どき携帯くらい持てよ二人供。小学生だって持ってるぜ』
光弘がしつこく言うので持つようになったのだが…
ほとんどかけて来るのは光弘かヤンからの、競馬の誘いか呑みの誘いだった
大半が二人からの電話のせいか、携帯を部屋に忘れる事が多い
鳴っている携帯を取り着信画面を見ると、やはり光弘からだ
『よう、スノー。寝てたか?』
光弘の声はいつもより少しテンションが高かった
だいたい声のテンションが高い時はいい事があった時だ
「いや、起きてたけど…どうしたみっちゃん。競馬かパチンコでも勝ったのか?」
『おっ!流石スノーだな分かるか』
「フッ…当然だよ。何年の付き合いだと思ってるんだ。声を聞けば分かるよ」
やはり勝ったようだ…
『今日はバイトが休みだろ。ヤンも誘って呑みに行こうぜ』
光弘の誘いに乗り用意をすると、約束の場所へと向かった…
最初のコメントを投稿しよう!