第一章 約束

3/14
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
光弘に言われて、俺とヤンは携帯を持つようになっていた 『今どき携帯くらい持てよ二人供。小学生だって持ってるぜ』 光弘がしつこく言うので持つようになったのだが… ほとんどかけて来るのは光弘かヤンからの、競馬の誘いか呑みの誘いだった 大半が二人からの電話のせいか、携帯を部屋に忘れる事が多い 鳴っている携帯を取り着信画面を見ると、やはり光弘からだ 『よう、スノー。寝てたか?』 光弘の声はいつもより少しテンションが高かった だいたい声のテンションが高い時はいい事があった時だ 「いや、起きてたけど…どうしたみっちゃん。競馬かパチンコでも勝ったのか?」 『おっ!流石スノーだな分かるか』 「フッ…当然だよ。何年の付き合いだと思ってるんだ。声を聞けば分かるよ」 やはり勝ったようだ… 『今日はバイトが休みだろ。ヤンも誘って呑みに行こうぜ』 光弘の誘いに乗り用意をすると、約束の場所へと向かった…
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!