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ホームに居るとアナウンスが流れすぐに電車が入って来た…
中に入り二人の姿を捜しながら歩いてみたが…見あたらない
この電車に居ないとなると恐らく俺の方が先に着くだろう
二人は次の電車だな…
そんな事を思っているとすぐに駅に着いた
この辺りは駅と駅との距離が余りなく、数分で隣の駅へと着く
改札を抜けると、待ち合わせに使う場所から駅前を眺めていた
最近はこの辺りには来ていない…
ヤンや光弘に会う時も他の場所が多かった
確かこの場所は…
“去年の出来事”が頭をよぎる
彼女の店もこの先だったな…
物思いにふけっていると光弘達の声が聴こえた
『待ったか、スノー?』
「いや、今来たところだよ。二人より一本前の電車だな」
「今日は呑むだでスノー」
ヤンは嬉しそうな顔をしている
「俺とみっちゃんはいいけど…ヤンは大丈夫なのか?」
「ハッハッハッ。何を隠そう今日は休みだわ」
光弘は、来るまでの間に聞かされていたのだろう
横でかすかに微笑んでいる…
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