第一章 約束

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ホームに居るとアナウンスが流れすぐに電車が入って来た… 中に入り二人の姿を捜しながら歩いてみたが…見あたらない この電車に居ないとなると恐らく俺の方が先に着くだろう 二人は次の電車だな… そんな事を思っているとすぐに駅に着いた この辺りは駅と駅との距離が余りなく、数分で隣の駅へと着く 改札を抜けると、待ち合わせに使う場所から駅前を眺めていた 最近はこの辺りには来ていない… ヤンや光弘に会う時も他の場所が多かった 確かこの場所は… “去年の出来事”が頭をよぎる 彼女の店もこの先だったな… 物思いにふけっていると光弘達の声が聴こえた 『待ったか、スノー?』 「いや、今来たところだよ。二人より一本前の電車だな」 「今日は呑むだでスノー」 ヤンは嬉しそうな顔をしている 「俺とみっちゃんはいいけど…ヤンは大丈夫なのか?」 「ハッハッハッ。何を隠そう今日は休みだわ」 光弘は、来るまでの間に聞かされていたのだろう 横でかすかに微笑んでいる…
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