第一章 約束

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ヤンに連れられ店へと向かっていた 日陰とはいえ、歩いていると身体が汗ばみ始める 着く頃にはビールが旨そうだ… 人通りの少ない商店街を進んで行くと店に着いた 「ここだわ。ここの焼鳥がめっちゃ旨いだ」 何度か来たことがあるのだろう… ヤンは自信気に言っている 店に“のれん”が掛かっているので開いているようだ… 『いいねぇ~、焼鳥かぁ。入ろうぜ』 そう言うと光弘は店の扉を開けた 「いらっしゃい」 店長らしき人がカウンターの中から声を掛けてきた 店の中はテーブルが無く、カウンターだけの小じんまりとした店だ まだ時間が早いせいなのだろう… 客は俺達のほか、奥で新聞を見ながら呑んでいる人だけだった…
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