第一章 約束

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出てきた料理はどれも美味しかった 思った以上に食べたつもりだが、まだ食べれそうだ 牛肉も旨いが食べ過ぎると後がしつこくなる それに比べ鶏肉は塩、レモン等で食べるとあっさりしていた 何処でもってわけではないが、ここの焼鳥は旨かった 『ヤンが自信気に言うだけあって旨いな、ここの焼鳥』 「ああ、俺もこんなに食べれるとは思わなかったよ」 「だろ、俺もそう思うだ。焼鳥はここのが一番だで、なぁ大将」 呼ばれた店長は汗だくにもかかわらず 笑顔で頭を下げ串を焼いていた 「でもまぁ…焼鳥より今日の一番は光弘だわ」 「何でみっちゃんなんだ?」 「俺の休みの日に勝っただで」 『そこかよ』 光弘は笑いながらビールを飲んでいる 「そりゃそうだで。俺が休みじゃなかったらこんな時間から呑めなかっただ」 笑顔でそう言うとヤンは大将に“おかわり”を頼んだ…
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