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ここは何処だ?
それが少年が最初に疑問に思った事だ。
少年がいる場所は真っ白い空間で物音一つしないそれがこの空間の不気味さを際立ていた。
ここに来て初めて異変が起きた。突然扉が現れて老人が入ってきたからだ。
老人は入ってくると少年に声をかけた。
「少年よすまなかった。儂の不注意で死んでしまって。」
この一言で少年はさらに混乱した。
少年にしてみれば起きたら知らない場所しかも突然扉が現れて突然老人に死んだと言われたからだ。
そしてここに来て初めて少年は声を出した。
声を出した少年は小林 健斗だった。
「おじいさん頭大丈夫か?」
初対面にはだいぶ失礼いやとても失礼な一言だった。
(このジジイ頭イッてやがるな)
「お主今『頭がイッてやがる』とか思ったじゃろ?」
「なっ何で俺が考えてることがわかったんだよ!?」
「それは儂が神じゃからだ。」俺はこれを聞いてなおいっそうこのジジイの頭を心配した。
「じいさん俺が病院紹介してやるよ。」
「はぁ~だからお主は死んだんじゃ。覚えておるじゃろ?」
(し、死んだ!?ハッ確か学校の帰りに化け物に教われて………ば、化け物!?)
「そうお主は異界の魔物に襲われたんじゃ。しかしお主はまだ死ぬ定めじゃなかった。だから儂がお主を異世界に転生させようと思ったんじゃ。どうするのじゃ?このまま輪廻のサイクルに戻り転生するのを何百年待つのか今から異世界に転生するか。お主が決めるんじゃ。」
「て、転生!?まさか魔法とかある世界か!?」
俺は驚いた。いきなり現れたジジイに転生するチャンスをもらったからだ。しかしまだこのジジイを神とは俺は認めない。
「そうじゃ。あとジジイ言うな!儂はこれでも神じゃぞ」
「わかったよジジイ。転生じゃなくて生き返ることは出来ないのか?」
(はぁ~どうせ夢だろさっさと覚めろよ。こんなジジイにあわせるのも疲れる)
「お主また失礼なこと思ったじゃろ。まぁ良い儂の不注意で死んだんじゃから多目にみてやろう。今回だけじゃよ?
あと生き返ることは無理じゃお主の肉体はグロいことになっているしな。」
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