氷と水香

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ダラク 「だから黙ってたんだ…」 テイル 「ん、ちょっと待て、5年前って言ったら……」 氷 「うん…」 5年前、僕とテイルのお母さんとお父さんは黒い奴らに殺された 原因は分からないし、犯人はまだ捕まってない 僕はあの時泣くしかなかった… テイルもどっかに行っちゃて 泣くなら人気のない湖って思ってまたあそこに行ったんだ… しばらく…泣いて泣いて泣きまくっていた そしたら…いつの間にか水香が近くにいたんだ… 水香 「氷お兄ちゃん…?」 氷 「水香…?ごめん、情けないとこ見せちゃったね」 水香 「どう…したの?」 氷 「お母さんとお父さんが殺されたんだ…」 水香 「………!」 氷 「いつも優しかったお父さんとお母さんだったのに…」 水香 「……………私もお母さんとお父さんいないんだ」 氷 「え…?」 水香 「私のお母さんとお父さんどこにいるか分からないんだ…だからさびしくって…」 氷 「………」 水香 「ねぇ…お兄ちゃん家族って楽しい?」 氷 「……うん」 水香 「じゃあ…私たち兄妹にならない…?」 氷 「え………?」 水香 「私たちずっといっしょじゃん!だから兄妹になってもいいと思うよ!」 氷 「うん…!そうだね!じゃあ僕たち今日から兄妹だ!」 水香 「よろしくね!お兄ちゃん!」 氷 「うん!水香!」
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