始まりのきっかけ

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白壁の城 テイル 「ふう…ここに侵入するのもどのくらいになったかな…」 テイルはここで、とある調べ物をしている ちなみに、ここはこの世界の国王が住む立派な城である もちろん普通に入る事は出来ない… テイルは風の力で城壁を超えて隠れながら調べ物をしているのだ 番兵1 「ん…?おい、今向こうの方で何か聞こえなかったか?」 番兵2 「気のせいじゃないのか、まあ一応確認しに行くか」 テイル (やべ気付かれたか、ならここをこう入って…) 番兵2 「ほら、誰もいないじゃないか」 番兵1 「うむ…まあ、気のせいか。すまなかった行くぞ」 番兵2 「この城に侵入なんてしても大したものなんてないんですら。普通、誰も来ませんよ」 テイル 「これが、実は色々と情報があるんだなぁ…」 隠れたところから出てきた、テイルが一人ポツリと言葉をつぶやく そして番兵がいなくなった事を確認してまた城の中を静かな足音で走りまわる テイル 「着いた着いた……と」 テイルが探していたのは12畳ほどの小さな部屋 中には沢山の本が壁一面に詰まっている テイル 「ここに来ないと魔法の資料が足りなくってねぇ…ちょいと借りますよ」 そういうと、本棚の壁を当然のように引っ張り、隠れた書庫へと入っていく テイル 「まあ…表向きにはほとんどの人が知らないってことか」 そして、その新しく出てきた6畳ほどの書庫から 一冊の本は引っ張り出す
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