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「透宵?」 同級生は、電話をしていた高校生を透宵と呼んだ。 振り返った高校生は、同級生を見て、 「折原ちゃんか」 と笑顔で言った。高校生の透宵の同級生である折原は目立つ金髪。不良ではないが、不良と勘違いされる容姿である。 「電話か?」 高校生、透宵が手に持っていた携帯電話を見て同級生、折原は訪ねた。 「ああ。今から急ぎの用がある。じゃあな」 そう言って透宵はそそくさと立ち去っていった。 明るい商店街に折原が戻った頃には、既に透宵の姿は消えていた。 折原は立ち尽くしていると、向こう側から一人の中学生くらいの少女が走ってきていた。
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