6人が本棚に入れています
本棚に追加
大多和が植木の顔を見る。
植木は今にも泣き出しそうな顔で頷いていた。
「植木先生に変な手紙が届いてて…」
「何だこりゃ」
大多和から手渡された紙を見て、池田が頭をかいた。
と、廊下向こうから澤口が歩いてきて池田が彼を呼び止める。
「おーい、澤口くんちょっと」
「はい?」
池田は例の紙を澤口にも見せた。
澤口は眉を寄せて顎に手を置いた。
「植木先生のとこに来たんだって」
「植木先生に?
何か恨み買う事したんですか?」
澤口のデリカシーのない台詞に植木はとうとう顔を覆ってしまった。
「澤口先生ひどいっ」
大多和が励ましながら、澤口を睨み付ける。
「あら、どうしたの?」
次に来たのは尾木だった。
.
最初のコメントを投稿しよう!