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朝ごはんを食べて、登校する。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
家の門から出て、右に曲がる。
「圭ちゃーん!」
「のわっ!?」
「おはよっ!」
今、圭に抱き着いたのは、幼稚園から…いやもっと前から仲のいい幼馴染みの中村安(ナカムラアン)である。
圭とは正反対な感じである。
「朝から抱き着くのはよくないな…」
慣れたがやっぱりやめて欲しい圭。
「だって将来を約束した…言わば、許嫁よ!」
「そんなもの認めた覚えない!」
何か分からんがうちの両親と安の両親は同級生らしく、よく飲みに行くらしく、随分前に…
『安から聞いたけど圭君頭良いのね~』
『羨ましいなぁ!』
『そんな!只のがり勉よ!ねっ!あなた』
『そうだよ!それに比べ、安ちゃんは活発ないい子だ!』
そして、安ママが呟く。
『安の旦那さんが圭君ならなぁ…』
『それナイスアイディア!』
と当人が知らない間に酒の席で決まってしまった。
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