序章

3/11
前へ
/45ページ
次へ
朝ごはんを食べて、登校する。 「いってきます」 「いってらっしゃい」 家の門から出て、右に曲がる。 「圭ちゃーん!」 「のわっ!?」 「おはよっ!」 今、圭に抱き着いたのは、幼稚園から…いやもっと前から仲のいい幼馴染みの中村安(ナカムラアン)である。 圭とは正反対な感じである。 「朝から抱き着くのはよくないな…」 慣れたがやっぱりやめて欲しい圭。 「だって将来を約束した…言わば、許嫁よ!」 「そんなもの認めた覚えない!」 何か分からんがうちの両親と安の両親は同級生らしく、よく飲みに行くらしく、随分前に… 『安から聞いたけど圭君頭良いのね~』 『羨ましいなぁ!』 『そんな!只のがり勉よ!ねっ!あなた』 『そうだよ!それに比べ、安ちゃんは活発ないい子だ!』 そして、安ママが呟く。 『安の旦那さんが圭君ならなぁ…』 『それナイスアイディア!』 と当人が知らない間に酒の席で決まってしまった。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加