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今日もまたいつもと変わらない一日が始まる。 楽しいことは毎日同じことばかりで。 だからまた今日も――
学校行くのダルいなぁ…
そんなことを考えて、曲がり角を曲がる。 すると少し先に、七月の暑さにやられて、ふらふらと歩いている親友を見つけた。
「あーおいーー!」
僕は走って櫻井蒼(サクライ アオイ)の横に並ぶ。
「…すまん。 誰だっけ?」
「僕だよ、僕! 商店街を通ると皆が振り向く、田中広大(タナカ コウダイ)だよ! 世界の中心でイケメンと叫ばれた、田中広大だよっ! 朝から冗談きついなぁ、ははは」
いつも通りの、誰だ?、攻撃。 初めはダメージがでかかったが今は何てことはない。 五年前、僕達が知り合ってから一週間に一回は言ってくるから慣れたのだ。 全く、慣れとは恐ろしいものだ。
蒼とは中学のときに知り合った。 明る過ぎてなのか、ただ単にウザいだけだからか。 クラスで浮き気味の僕と仲良くしてくれる、大切な親友だ。
「…あー、思い出した。 なんだ田嶋かよー。 早く行かないと遅刻しちゃうぜ。」
「田嶋じゃねぇよ、田中だよ! 田嶋は中三のとき同じクラスだった天然キャラのやつな!」
‥‥親友だ。
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